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トレはん!アフターストーリー第一回

さんざん悩んだ挙句、小説をブログにあげることにしました。
文章力等不安要素は多くありますが、最後まで書けるように努力するつもりです。
全部書き終わったら推敲してホームページにあげると思います。
小説の内容は私の作品『トレジャーはんてぃんぐ!』のTRUE END後の、フェリ視点の後日談です。
そのため一部ネタばれを含みます。
面白さよりも、その後の日常風景を描くことを優先しているため『トレはん!』未プレイの人はあまり面白くないと思います。

『トレはん!』をプレイした方や、ネタばれしてもかまわないという人だけこの下へ





リディアで起こったリスタリアを中心とした騒動は、秘宝の力で弟のフェリックスを治療することで終わりを告げた。
しかし、古代文明保護条約違反を犯したリタは国際的な指名手配犯となった。
そのため彼女は街に迷惑をかけないためにも、ひっそりと姿を消したのだった。

それから一ヶ月の月日が流れた。

「994、995、996――」
 レイルード国リディア領、その一角にある公園で一人の少年が素振りをしていた。
「997、998、999、1000!」
 日課となっている素振りも目標数に達し、彼は静かに剣を下ろした。
「ふぅ、これで朝の鍛錬は終了っと」
 あらかじめ用意してあったタオルで汗を拭きつつ、彼は共同掲示板に張られた手配書を眺めていた。
 それは新しく張り替えられたばかりのもので、昨日見たときよりも賞金額が20万Gも上がっていた。
「相変わらず元気そうだね。おねえ――姉さんがいなくなってからもう一ヶ月か……」

「フェリお帰りなさい、ご飯の用意できてるよ」
 鍛錬を終えたフェリが自宅に帰ってくるとフリフリしたピンク色のウェイトレス服に身を包んだ少女が待ち構えていた。
「……アン、また来てたんだ」
 彼女の名前はアンナ、近所の酒場の看板娘である。年が近いこともあり昔からよく遊んでいた、所謂幼馴染である。彼女はリタが街を去って以降、よくフェリの家に来て家事を手伝っているのである。

 一月前。
「アン、気持ちはうれしいんだけど僕は平気だから」
「でも今一人暮らしなんでしょ?それじゃあやっぱ大変でしょ?」
「お姉ちゃんはあんま家に居なかったから変わらないよ。むしろ身体は軽いし、分量も減ってるから楽なくらいだよ」
「でも一人じゃ寂しいでしょ?」
「叔父さんと叔母さんがよく来てくれるし、たまにアルフお兄ちゃんも来てくれるから――」
「でも毎日じゃないんでしょ!一人の時もあるんでしょ!」
「それはまぁそうだけ――」
「ね、そうでしょ?だから私が来てあげる!だから安心して!」
「……うん」

(ああいう場合、理屈は通用しないからなぁ)
 それが長年、『あの姉』に育てられてきたフェリが身に着けた処世術の一つである。
「ん、何か言った?」
「なんでもないよ。それよりお店の手伝いはしなくていいの?」
「うん、今日は泊り客も少ないし、サツキさんだっているから」
 サツキ、それは一ヶ月ほど前から酒場で住み込みで働き始めた少女である。何のためにこんな田舎都市までやってきて、酒場で働くことになったのかフェリは知らないが――
(どうも姉さんが一枚噛んでいたらしいんだよね) 
「それに今日から自警団のお手伝いを始めるんでしょ?だから応援しようと思ってね」
「そうなんだ、ありが――って、ちょっと待って、何でアンがそのことを知ってるの?」
 アンナの言うとおり、フェリは今日から自警団の手伝いをする予定である。だがその日程までアンナに話したことはなかったはずである。
「昨晩自警団員の人が来てたから聞き出――教えてもらったの」
 一瞬不穏な気配を感じたが、フェリは気にしないことにした。
「そうなんだ。別に隠すことでもないからかまわないんだけどね」
 遅かれ早かれ『あのリスタリアの弟』が自警団に仮入隊するのだ。今日明日中には街全体にうわさが広がるだろう。
「ご馳走様、それじゃあ僕は行くね」
 そうこうしているうちに食事を終え、フェリは席を立った。
「はーい、片付けは任せておいてね」
 それに対してアンナが元気良く答える。フェリも初めのうちは自分の分ぐらい自分で片付けると主張していたが、今では完全に諦めきっている。
(でも――)
「それじゃあ戸締りもお願いするね。いってきます」
「いってらっしゃーい」
(誰かが送り出してくれるのってうれしいんだよね)
 フェリはアンナにゴリ押しされたから今の現状に甘えているわけだが、それに救われてもいた。どれだけ一人でいることに慣れていても、姉がいないという状態にはなかなか慣れることができない。姉という存在はそれだけフェリの中で大きなものだった。
「アンがそこまで考えてくれているかはわからないけどね」
 誰にも聞こえないぐらい小さな声でつぶやきつつ、家の隣にある診療所に向かって歩き出した。



第一回はここまで。
とりあえず書いていて一番驚いたことは、フェリとアンナちゃんがお互いを「アン」「フェリ」と呼んでいたことでした。
この二人ってこんな親しげだったんだとびっくりです。自分で作っておきながら設定を完全に忘れていました。
それにしてもフェリはアルフよりもずっと女慣れしている気がします。
二人とも長い間リタと付き合ってきたはずなんですが、きっと『弟』と『子分』の違いなんでしょうね。
アルフは今後も苦労するんだろうなぁ。
文章力の面では地の文が相変わらず苦手です。これを機に慣れられるようにがんばります。

拍手を下さりありがとうございました。
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