スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

純愛物短編小説

シナリオの練習として久々に短編小説を書いてみた。
内容は純愛物短編小説。
初めて挑戦する分野なので、うまくかけているかよくわかりません。
それでもいいという方は読んでみてください。



「私はあなたと共にありたいわ」
「僕も君とずっと一緒にいたいさ」
「あなたと生きることが許されないこの世界に、もう未練はないわ」
「ほんとに、いいんだな?」
「ええ、きっと来世では私達は幸せになれる、次の生ではみんなが私達を祝福してくれるわ」
「そうだな……きっと……きっと……」
「ユーグ……」
「シルヴィア……」
そして二人は自らその命を絶った。



「しかし、まさか本当に転生するとはなぁ……」
そう呟きつつ、俺こと渡瀬 志郎はため息をついた。
今朝も『あの夢』を見たためか、朝から気分は最悪だ。
どこぞの貴族様のご令嬢と、平民の少年との身分違いの恋。
その仲は決して誰にも認められることはなく、二人は引き離され少年は殺されることが目に見えていた。
結果、二人は来世の幸せを信じ心中するという決断をした。
しかし正直なところ、前世の俺は来世を信じていたわけではなかったらしい。
二人引き離されるくらいなら、いっそ最後のその瞬間まで一緒に居たい。
ただそれだけを願って心中を決意したようだ。
全くもって身勝手な話だ、そんな女々しい魂を引き継がされた俺の身にもなってほしい。
「はぁ……」
「ん? どしたのしろっち? なんか今日はテンション低いね~」
「ん~? 佐波か」
彼女は大野 佐波、所謂幼馴染というやつだ。
家が特別近いわけでもないが、幼小中高校とずっと同じ学校に通い、不思議とずっと同じクラスだったこともあり、俺と一番親しい女子だ。
「ちょっと夢見が悪くってな」
「あー、またそれ? なんか昔っから言ってるよね。いっそお医者さんにでも相談してみたら?」
「医者は嫌いだ」
「またそんな子供みたいなこと言っちゃって」
医者が嫌い、というのも確かな理由だが、前世云々なんて言えば精神病認定間違いなしだろう。
別にうなされて寝不足になるわけではないし、それどころか『あの夢』を見た日はよく眠れて体はかなり調子がいい。
……心は快調とはとてもいえないがな。
それに俺の本能的な部分が治療を拒んでいるのだ。
理由は単純、忘れたくないからだ。
俺なりに軽く調べたことがあるのだが、人格分離などの症状を治療する場合、その原因を解消、つまり忘れさせるというケースが多いらしい。
言い方は悪いが一種の洗脳だ。
『小さな頃に身分違いの恋をする物語を読んでもらった』
そんな記憶とすり替えて自然と忘れるように仕向けるのである。
その可能性に思い至った時、俺の魂は激しく恐怖した。
二人が出会い恋した記憶を失うことを魂が拒絶したのだ。
「じゃあ悪夢なんてみないくらい楽しい事をすればいいんじゃない?」
「楽しい事?」
「恋だよ、恋! 青春って言えば恋でしょ! しろっちは今気になってる子とかいないの!」
「気になる子、ねぇ」
そう言われて佐波の顔を眺めてみる。
正直言って、佐波はかわいい部類に入ると思う。
体付きはずいぶんと女の子らしくなってきたし、いつも明るく楽しそうな表情も魅力的だ。
話していれば楽しいし、俺にとって特別な女の子だと思う。
だけど彼女は『彼』ではない。
「しろっちてば昔から浮いた話一つないんだもん。ほんとに意識してる子とかいないの」
意識してる子……そう言われて頭に浮かぶのは『彼』の顔だ。
たまたま目が合って、恥ずかしそうな、でもうれしそうな表情を浮かべる『彼』。
お城での愚痴を聞いて、若干困ったような表情で答えてくれた『彼』。
泣いている『彼』、笑っている『彼』、微笑みかけてくれる『彼』、真剣に見つめてくる『彼』。
その魅了的な表情を思い出す度に胸が高鳴ってくる。
「ん? なんかしろっち顔赤くない? もしかして思い当たる人でもいるの?」
「な、そ、そんなわけないだろ!」
「その反応は、明らかに意識してますって宣言してるようなものだよ、ちみ~」
慌てて否定するが、それは逆効果だったらしい。
「ん? なんだ」
「佐波、どうしたの?」
さらに、騒ぎを聞きつけてみんなの意識がこちらに向きはじめる。
「ほれほれ、長年のよしみだ。お姉さんになんでも話してごらんなさいな」
「違う……」
口に出して否定する。
違う、俺は『彼』を意識なんてしていない。
俺は男なんだ、今の俺は男なんだ。
「あんな……」
前世がどうだろうと、今の俺は男だ。
普通の男子高校生だ。
「あんな男の事なんて意識してるわけないだろーーー!」
俺の絶叫にクラス全体が沈黙に包まれる。
しばしの間が空き、みんながヒソヒソと何かをささやき始めた。
(あ、終わったな。俺の人生)
みんなのささやき声が止まる気配がない。
だけど、その視線はどんどんと変化していく。
その大半がかわいそうなものを見るか、嫌そうな引いた視線を向けてくる。
そんななかうれしそうな視線を向けてくる人がいるのが、なおさらつらい。
「あーその……なんかごめん」
佐波が俺に謝ってきた。
別に彼女を責める気は毛頭ない、原因は彼女にあったとしても俺の自爆だしな。
しかしこれからどうなってしまうのだろうか?
人の噂も四十九日というから二か月くらい黙って耐えればいいのかな?
俺に耐えられるのかな?
耐えられる気がしないな。
「はぁ……」
神様、俺を男に転生させていったいどうしろというんですか?



俺の今世の名前は渡瀬 志郎。
そして前世の名前はシルヴィア。
身分違いの恋をしたあげく心中を選んだ愚かなお嬢様だ。
この前世の魂というのがごくごく平凡な人間である俺には重たすぎる代物だった。
実を言うとシルヴィアだった頃の記憶はほとんど持っていない。
どんな生活をしていたのか、どんな身分だったのかさっぱりなのである。
自分のフルネームすら覚えていない状態だ。
そのため性別の違いに戸惑うこともなく、普通に育つことができたのは不幸中の幸いである。
ただ覚えている記憶の方が問題だった。
ユーグの顔、ユーグの仕草、ユーグの声、ユーグの言葉、ユーグの唇の味。
ユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグユーグ
ただ彼と過ごした思い出のみを俺は引き継いで生まれてしまったのだ。
しかもその時の心情まではっきりと思い出せる。
勘弁していただきたい。
何が悲しくて男の笑顔にときめいて悶えなければならないというのだ。
俺は男なんだ、普通に女の子が好きなはずなのだ。
なのに俺の魂はユーグの事だけを求め続けて、縛り続ける。
これを悪夢と呼ばずしてなんと呼べばいいんだ。
本当になんで神様は俺を男に転生させたのだろうか?
どうせ転生させるなら素直に同じ女の子にしてくれればよかったのに。
もしそうだったら俺は前世からの恋を信じて再会を夢見る電波な乙女に……
きもいな、うん。
ほんと俺にどうしろっていうんだ?



「もー、しろっちってば。ごめんって言ってるでしょ?」
その日の下校時、佐波が声をかけてくるが無視を決め込んでいた。
全部佐波が悪いとは言わない、だけど原因は佐波であることは変わりない。
だから今日は口を利かない。
そう決めたのだ。
「おーい、しろさんやーい」
あのあと、俺の噂は周辺クラスにまで広がり俺は好奇の目にさらされ続けた。
それを否定した所で噂が収まるわけがないことも分かり切っていたから、ひたすら無視し続けた。
噂というのは広まり始めた時点で手遅れなのである。
まるでウイルスのようだ。
放課後には『腐窟』と呼ばれる文芸部の女子達が押しかけてきたため、急いで逃げ出したのだ。
佐波はそんな俺を追いかけてきて、さっきから一方的に話しかけてきているのだ。
無視だ無視。
少なくとも今日一日は何が何でも口を利いてやるものか。
「もー、しろっちの性癖を暴露する気なんてなかったんだってば~」
「俺はノーマルだ!」
思わず怒鳴り返してしまった。
いかんいかん、これ以上相手にしていてはだめだ。
俺は彼女から離れるためにも若干歩く速度を上げた。
「ちょっと、待ってよ~」
背後から彼女が声をかけてくるが相手にしない。
より速度を上げて拒絶の意思表示をする。
だが、そのせいで俺は脇道から出てきた人物に反応するのが遅れた。
「わっと」
慌てて足を止めようとしたが間に合わず、ぶつかった衝撃で倒れて尻餅をついてしまった。
「ああ、すまない、よそ見をしていた。大丈夫か?」
俺にぶつかった男はそう言ってすぐさま立ち上がり、手を伸ばしてきた。
男に起こされるのは若干癪だが、差し出された手を無視するのも失礼かと思いその手を取ることにした。
「あっ」
「んっ」
彼の手に触れた瞬間、俺は、俺の魂は理解した。
「ユーグ……なのか?」
「まさか、シルヴィ……ア?」
彼の魂はユーグのもので間違いない。
俺の魂がそう言っている。
それは彼も同じのようだ。
「は、はは、ははっは……」
彼の顔が目に見えて青ざめていくのが見て取れる。
目の焦点も定まっておらず、その口からは奇怪な笑い声が漏れている。
「シルヴィアが……男、おと……とこ、おとことこ……」
彼の気持ちが痛いほどよくわかる。
異性に生まれ変わった俺とは違い、彼はこの可能性を想定していなかったのだろう。
神様は本当に何を考えているのだろうか?
俺は何度でも言わせてもらいたい。
いったい俺にどうしろと?



4月1日は何を書いても許されるって聞いた。
だから反省はしない。
……一応純愛ですよ? うん、たぶん、きっと。
スポンサーサイト

次回作考案

次回作の案として、防衛と恋愛を絡めたシミュレーションを考えています。
タイトルは『心臓丸出物語(ルビは「ハートフルストーリー」)』

20XX年、日本でバイオハザードが発生。
製薬会社ハートフルが生み出した恐怖のウイルス(通称HFウイルス)は、感染すると心臓は健康になるが、それ以外のすべてが壊死しゾンビのような状態になってしまうのである(弱点は心臓、破壊すれば死ぬ)。
そんな中、感染から逃れた24人の男女はホームセンターに立てこもり、救助を待つことになった。
しかし団結しなければならないが、極限状態の中見ず知らずの人間が一つにまとまることは難しい。
はたして無事に生き残れるのか?

主人公はただの一男子高校生。
老若男女が混じり合う個性的なキャラクター達の中で、力も発言力もないあなたは仲間との絆を頼るしかない。
このゲームでは好感度によって選択可能行動が変わります。
低い時はこちらの指示を聞いてくれなかったり、持ち場を放棄したりします。
高くなれば高度な命令や、庇うなどの特殊なイベントが発生。
最大まで上がれば爆弾を抱えて特攻させることも可能です。
この人間関係は他のキャラクターにも多大な影響を与えます。
複数のヒロインと好感度を高めることによる修羅場が発生はもちろん、カップルとなっている女性を落とすとドロドロの三角関係に発展することも。
当然男を落としても泥沼です。
最終的には見捨てる、事故に見せかけて殺すなどの危険な行為も。
あなたはこの極限状態の中、正しく絆を結べるか?

このようなゲームを作ろうと考えています。
システムが複雑になりそうですが、エターならないように頑張ります。

もちろん嘘です。

一部設定画とプロット公開

現在制作中の現代ものゲームの設定画と序盤のプロットを公開します。
イラストはトレジャーはんてぃんぐ!と同じゆるりにお願いしています。
今回もかわいくキャラクターを書いてくれました。
DSC_0354.jpg
以下序盤のプロットです。

『近所のなんでも屋』を営む少年、三島幸次郎はゴールデンウィーク初日のその日も猫を探して街中を駆け回っていた。
目撃証言をもとに猫を発見した幸次郎は猫を追って人気の少ない裏路地へと入っていくことに。
もの影で動くものを発見し、手を伸ばし引っ張り出して出てきたのはかわいらしい女の子――の上半身だった。
「何見てるのよ」
そう憮然と呟く女の子。
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
その女の子を放り出して逃げだす少年、幸次郎。
必死の思いで表通りまで逃げてきた幸次郎が見たものは人が人を食らう凄惨な現場。
口元を血で濡らした、生気のない顔色をした人間達がゆっくりとした足取りで幸次郎に迫る。
先ほどまで他の人間に食べかけられていた人間も、動かない心臓を丸出しにして迫ってくる。
「あ、ああ」
腰を抜かして動けない幸次郎、その幸次郎の腕を誰かが掴む。
振り返ると上半身だけの少女が自分の腕を掴んでいた。
「うわぁぁぁぁ!」
悲鳴をあげる幸次郎、その幸次郎の腕が急激に路地裏の方に引っ張られた。
「早くこっちに来なさい!死にたいの!」
女の子はそう言うと、片手で地を蹴り恐ろしく強い力で幸次郎を路地の奥へと引きずり込んでいった。
「い、いやだ!まだ死にたくない!離してくれーーー!」
その間も幸次郎は悲鳴を上げ続けた。

路地裏に引きずり込まれて30分ほどが経ち、幸次郎も少し落ち着きを取り戻していた。
先ほど襲ってきたのはゾンビと呼ばれるものだった。
ゲームや映画の中でしか見たことのない動く死体、それが徘徊し仲間を増やしていた。
だが、目の前にいる少女は他のゾンビとは何かが違う。
目にははっきりと意思が感じられるし、腕を握っていた彼女の手はほんのりと暖かかった。
「君は何なの?さっきのゾンビは?」
幸次郎は先ほどからこの質問を繰り返している、だが彼女も良く分からないのだという。
「自分が何なのか、さっきの人たちがなんでゾンビになっているかはよく分からないの」
彼女はそう繰り返すだけだった。
千条寺灯と名乗った彼女は、数時間前に電車事故によって身体が上半身と下半身に分かれたらしい。
それで死んだと思ったのに、意識はなくならないし身体は動く。
明らかにおかしいと思っていたら周囲にゾンビが現れ始め、人を食らい始めたのだという。
彼女は怖くなって上半身だけで近くの路地裏に逃げ込んだのだという。
「ゾンビ達は頭が悪いらしく、近くの生きてる人をひたすら襲っているみたいなの。だから人通りのないこの辺りはまだゾンビが徘徊していないみたいなの」
というのが彼女の弁である。
「なんで俺を助けてくれたんだ?」
そう言った幸次郎に対して灯は――
「だって、あれ以来初めてあった生きてる人間だもの。放って置けないわよ」
そう答えたのだった。
「あ、あー」
そんな二人の耳に、奇妙なうめき声が聞こえてきた。
先ほどまで自分たちを襲っていたゾンビのものだ。
恐る恐る振り返ると、一体のゾンビがすぐ近くまで迫っていた。
「うわぁぁぁぁ!」
「いやぁぁぁぁ!」
悲鳴を上げて後ずさる二人。もうゾンビ達がこの路地裏まで勢力を伸ばしてきたようだった。
そのゾンビの手が幸次郎に触れる寸前、灯がゾンビを突き飛ばした。
「その人は殺させないよ!やるって言うなら私が相手になってやる!」
そう言って幸次郎の前に出る灯。
だがその瞬間、ゾンビの足元から火の手が上がった。
その炎は一瞬のうちにゾンビの全身をつつみこみ、灰へと変えていった。
「な、なんなんだよ!いったい!」
そう喚く幸次郎の背後から女性の声が聞こえてきた。
「生存者を確認、とりあえず保護するわ」
振り返ると一人の女性が携帯電話のようなものに向かって話しかけていた。
「さてと、私の名前はシャノン。現在この街で発生している事件の対処にあたっているエージェントよ」
彼女はそう言うと片手を幸次郎へと差しだしてきた。
その手を取ると、シャノンは幸次郎を引っ張り上げ目の前に立たせた。
「この街で暴走している古代遺産、それを止めるためにあなた達の力も貸してもらえないかしら?」
幸次郎と灯、そしてシャノンの三人による短いようで長いゴールデンウィークが始まった。

以下簡単な予告編

迫りくるゾンビ達の包囲網を突破して路地裏を脱出した幸次郎達。
小さなスーパーを占拠し拠点を作り上げるも、次々と襲ってくるゾンビ達の前にバリケードも長く持たなかった。
そんな幸次郎達を謎の黒ずくめの少年カイが助けてくれた。
「千条寺灯、彼女が全ての鍵を握っている」
そう言い残し去っていた彼はいったい何ものだったのか。
そしてついに現れた灯の下半身
「実は私、キックボクサーだったの!」
その発言通り、機敏なフットワークで襲いかかってくる下半身に幸次郎達はかつてない危機に落として入れられる。
千条寺灯に秘められた秘密とは何か?
はたして幸次郎達は生き残ることができるのか?
そして暴走した古代遺産を止め、街を元通りの姿に戻すことができるのか?
今、心臓丸出しハートフルストーリーの幕が上がる!

嘘シナリオでした、ごめんなさい。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。